株式会社 狼煙

福祉用具の介護用ベッドとサイドテーブルの選び方 レンタルは可能?

 

介護用ベッドが必要になったとき、どのように選べばよいのでしょうか。
介護用ベッドは身体の状態や用途に合ったものを選ぶことが大切です。

 

この記事では福祉用具の介護用ベッドとあると便利なサイドテーブルの選び方をご紹介します。

 

介護用ベッドのメリット

介護用ベッドは利用する人の動作を助ける機能や介護する方の労力を軽減する機能を搭載しています。

 

利用する方のメリット

自力で体を起こしたり、体の向きを変えられるほか、車いすへの移動も簡単になります。

 

体を自分で動かせなくても介護ベッドの機能を使って動かすことができるため、血流を良くしたり、同じ姿勢で長時間いることを防ぐことができます。

 

介護する方のメリット

ベッドの角度や高さ調整を利用して介護者が腰をかがめたり、無理な体制になることが減るため、介護時の負担を減らすことができます。

 

介護用ベッドの機能

 

背上げ機能

背もたれが上がる機能です。
背もたれの傾きを電動で好きな位置まで変更できる機能です。

 

背中を起こして起き上がり動作を助けます。
視野が広がって生活意識が高まるだけでなく、介護者も体を起こすときの動作の負担が軽減します。

 

膝上げ機能

脚の部分が上がる機能です。

 

膝上げをすると背上げするときに身体がずれるのを軽減できます。
背上げしたときに身体がずれるのをご自身で直すのが難しい方は膝上げ機能が付いているタイプがおすすめです。

 

足の浮腫みを解消し、介護者が身体を起こすときの負担が軽減します。

 

高さ調節機能

ベッドの高さが変わる機能です。
ベッドの高さを調節し、立ち上がりを楽にしたり、介護者の身長に合わせて介護しやすくします。

 

傾斜機能

一部の介護ベッドについている機能で、背上げするときに全体を傾斜させることでずり落ちを抑えたり、仙骨部分の床ずれリスクを防ぎます。

 

介護ベッドの種類

介護ベッドはモーターの数によりベッドの機能が変わり、ベッド選びの1つのポイントとなります。

 

1モーターベッド

背上げまたは高さ調節の機能付きベッドです。

 

2モーターベッド

背上げと高さ調節の機能付きベッドです。

 

3モーターベッド

背上げ・足上げ・高さ調節の機能付きベッドです。

 

機能別ベッドの選び方

体の状態や用途に合わせたベッドの選び方は機能別に以下のように分類することができます。

 

背上げ機能

・ベッドから起き上がるのが大変な方
・ベッドの上でテレビを視聴したり、食事を摂る方

 

高さ調節機能

・ベッドから立ち上がったり腰掛けたりする動作を安定させたい方
・おむつ交換等の場面で介助者の腰への負担を軽減したい方
・ベッド下の掃除をスムーズにしたい方

 

脚上げ機能

・足の浮腫みを軽減したい方
・背上げしたときに身体がずれるのを防ぎたい方

 

サイドテーブルの種類

サイドテーブルの種類は主に固定置きタイプ、片側キャスタータイプ、両側キャスタータイプの3種類があります。

 

固定置きタイプ

固定置きタイプは脚にキャスターが付いていないタイプです。
ベッドわきの定位置に物を置いておきたいときに便利です。

 

キャスターが付いていないのでぐらつきがなく安定感があるのもメリットです。
移動が簡単にはできないので、ベッドの出入りに邪魔にならないサイズのものを選ぶのがポイントです。

 

片側キャスタータイプ

片側キャスタータイプは脚にキャスターが付いており、支柱が片方のみについているサイドテーブルです。
介護用のサイドテーブルの中でも特に種類が豊富なのがこのタイプです。

 

ベッド横からキャスターで移動ができるため、食事の時や読書の時など必要なときだけ簡単に持ってこられる点がメリットです。

 

支柱が片側にしかついていないため、重たいものを置いてしまうと傾いてしまうことがあります。
あまり重い物を置くのには向いていません。

 

両側キャスタータイプ

両側キャスタータイプはオーバーヘッドテーブルとも呼ばれ、脚にキャスターが付いており、支柱が両側についているタイプです。

 

ベッドをまたぐ形で置きますので、ベッドの足元から移動してきてセットします。
片側キャスタータイプに比べて天板が大きいタイプが多いので、食事などでも広々使うことができます。

 

サイドテーブルの選び方

 

高さが調節できるものを選ぶ

ベッドにより床下からの高さは異なります。
そのため、サイドテーブルは高さ調節できるものから選んだ方が良いでしょう。

 

安全性・安定性で選ぶ

使用中にぐらつきがないか、食事中は固定できるストッパーがキャスターについているかも確認しましょう。
また、テーブルの角が丸くなっているなど、引っ掛かりがないものを選ぶことも大切です。

 

使わない時に置く場所があるかどうかで選ぶ

サイドテーブルを使わないときはどこに置くかも導入前に検討しておきましょう。

 

両足キャスタータイプは安定性もありテーブルを広く使えて便利ですが、大きいので収納スペースやベッドに設置する際の導線にスペースがないと難しいこともあります。

 

スペースがあまりない場合には片側キャスタータイプを選ぶことになります。

 

介護用ベッド・サイドテーブル共にレンタル可能

介護用ベッド、サイドテーブル共に介護保険を利用してレンタルすることができます。
特に介護ベッドは購入すると高額ですので、身体の状態に応じてベッドの機種を変更できるレンタルが便利です。

 

介護ベッド、サイドテーブルをレンタルする際にはケアマネージャーに介護ベッドを利用したい旨を相談した上で、専門相談員のアドバイスを受けながら利用に適したベッド、サイドテーブルを選びます。

 

レンタルするベッド、サイドテーブルが決まったら利用者と福祉用具貸与事業者が契約をし、納品されます。
納品後は契約に従い月々のレンタル料を支払います。

 

福祉用具はケアマネージャーに相談して選びましょう

介護用ベッドとサイドテーブルの種類や選び方をご紹介しました。

 

身体の状態やニーズに合わせて必要な機能のベッド、サイドテーブルを選ぶことで利用者さまご本人だけでなく介護する方も負担が少なくなります。

 

介護用ベッドやサイドテーブルは介護保険を利用してレンタルすることができます。

 

福祉用具の選定はケアマネージャーと福祉用具相談専門員が連携して行います。
利用を検討し始めたらまずはケアマネージャーに相談してみましょう。